三線の基礎知識

三線っていったいどこの楽器?三線の歴史とそのルーツ

今回は、三線の基礎知識その1!

三線の歴史やそのルーツについて紹介していきます。

 

少し固い話にはなりますが、

「三線を始めよう!」

という人には、合わせて三線とはどのような楽器なのかを知ってもらえたらと思います。

 

ちょっと歴史の授業みたいですね。

久しぶりに私も勉強しながら記事にしています。

 

三線の起源は中国大陸にあり!

三線の原型と言われている『三弦』という楽器があります。

この『三弦』は、中国大陸の東南部、現在の福建省のあたりで生まれました。

 

更にその前に行くと、そもそも弦楽器はエジプトで発祥したとする説があります。

エジプトから西の方に広まってヴァイオリンとなり、東に広まって、中国大陸へと伝わり、形を変えて三弦になったということのようです。

一方で弦楽器の起源は、モンゴルの馬頭琴にあるとする説もあります。

馬頭琴は8世紀頃には存在していた楽器ですからね。

正確なところは、はっきりしていません。

 

1429年に統一された琉球王国は、中国大陸や東南アジアとの交易を盛んに行っています。

琉球王国の中継貿易って聞いたことがありますよね!

その中で、こうした三弦を始めとする文化物も運ばれてきたようです。

 

琉球王国に伝えられた時期

三線がいつ琉球王国に来たのかも諸説あります。

 

『沖縄県三線制作事業協同組合』のホームページには、

”独立国家として栄えていた琉球王国に14世紀末、中国福建の閩江(ビンコウ)下流の住民である閩人(ビンジン)三十六姓によって三線の原型となる三絃(サンスェン)が持ち込まれました。”

(『沖縄県三線制作事業協同組合ホームページ』より)

とあるので、おおよそそれくらいの時期に伝わってきたのだと思われます。

14世紀末だから1300年代後半。

日本は室町時代ですね!

三代将軍足利義満から四代将軍足利義持の時代のようです。

 

ちなみに三弦と三線とでは、少し形が変化しています。

どちらも、構造や部位、素材などは似ていますが、棹(ソー)の長さが三弦に比べて三線は短くなっています。

胴(チーガ)と呼ばれる蛇皮が張られる部位は、やや三線の方が大きくなっています。

 

琉球王国の王である尚真王(1465年~1527年)が、士族の教養のために三弦を奨励していたとされているため、少なくとも15世紀後半には伝わっていることがわかります。

1477年に即位しているので、尚真王はわずか12歳のときに王の座についたんですね。

 

中国から琉球王国へと伝わり、それが日本の本土へと伝わっていきます。

 

日本(本土)に伝わったのは16世紀

日本(本土)への伝来は16世紀になります。

1558年~1559年頃に大阪の堺に伝わったとされています。

室町幕府の末期、戦国時代の真っただ中ですね。

 

本土に伝わってからは、三線はその姿を少しずつ変えていきます。

蛇皮も琉球ほど本土では手に入らなかったため、他の獣の皮を使うこともあったようです。

三線に使われている黒木も、別の木材を使用されていきました。

そうして変遷を繰り返しながら、現在の三味線が生まれたとされています。

 

実際に音を聞いてみるとまったく別の楽器です。

三味線の方が音が力強く鋭く、三線の方が音が柔らかいイメージです。

現代の三線人気の火付け役は?

三味線が本土で生まれるとともに、三線は知られなくなっていきます。

 

三線が再び注目を集めるようになった要因の一つはやはり、『THE BOOM』の存在が大きいと言えるでしょう。

言わずと知れた『THE BOOM』の『島唄』

この楽曲なしに三線の今の知名度はないのではないかと思います。

『島唄』は、150万枚近い大ヒットとなります!

 

2001年には、沖縄県の小浜島を舞台としたNHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』もありました。

 

2015年、auのテレビCMでは、浦島太郎役の桐谷健太さんが、『海の声』を三線を引きながら熱唱していましたね。

ミュージックステーションにも出ましたし、楽曲のダウンロード数でもレコチョクの2016年、年間ランキング第1位を獲得していました!

 

こうして、その度に、沖縄や三線に注目が集まり、沖縄県だけでなく、日本中で三線愛好家を増やしていくことになりました。

終わりに

ここまで、簡単ですが三線の歴史について紹介してきました。

細かい点を書けばもっと難しく固くなってしまいますので、簡単な概略と思っていただけたらと思います。

三線の歴史を知ることで、素敵な楽器である三線をより愛せるようになると思います。

三線のことを知り、もっと身近に感じながら、みんなで練習していきましょう。